肉をスーパーや精肉店で購入し、余らせてしまって冷凍して保存しておくことはよくあることだと思います。
しかし、冷凍しているからといって何か月も保存しておいて大丈夫なものでしょうか?
もちろん永久に食べられるものならそれに越したことはありませんが、冷凍でいつまでもつのかは気になるところです。
味が変わっておいしく食べられないのもイヤですし…。
そこで今回は、肉は冷凍でいつまでもつのか、また肉のおすすめの冷凍保存と解凍の仕方について見ていきます。
肉は冷凍でいつまでもつ?
肉を冷凍しておけばとりあえず、しばらくは安心と思っていませんか?
肉は冷凍でどのくらいもつのかは、肉の種類・保存方法にもよりますが、短くて2週間、長くて1か月程度が目安と思っていいでしょう。
空気に触れる部分が多い挽き肉などは短いですし、冷凍庫を頻繫に開けるご家庭などではもちは悪くなりやすいといえます。
1か月を過ぎてくると、水分やうま味が抜けて「冷凍庫焼け」と呼ばれる現象が発生し、肉に冷凍庫の味や匂いが染み込んでイヤな味わいに変わりやすくなります。
食べることはできてもおいしく食べるというのとは、まったく別次元の味になってしまいます。
さらに冷凍保存の方法などによっても肉がいつまでもつかが変わってきますので、次から詳しく見ていきましょう。
肉を冷凍しても永久保存にならない理由
肉は冷凍保存しておけばしばらくの間もつことはわかりましたが、長い間冷凍保存した肉を解凍すると肉というよりは筋だけのようになります。
このように冷凍しても永久保存にならないのはなぜでしょうか?
これには冷蔵庫の機能が関係しています。
実は一般家庭の冷凍庫は、冷凍によって付着した霜を取り除くために自動で解凍作業が行われています。
解凍作業が行われるためには当然温度が上がりますので、冷凍庫の中の食品も一時的ではありますが温度が上がることになります。
肉ももちろん例外ではなく、組織が破壊されて水分(うま味)が奪われることになります。
ということは冷凍保存が長期になればなるほど、この機会が多くなるのです。
こうなると結果的に味が落ちるのはだれの目にも明らかですよね。
いくら冷凍すれば長持ちするとはいっても、できるだけ保存期間が短いほうがいいのはこのためです。
肉を冷凍保存しておけば、永久に食べられると思うのは大間違いだということがよくわかります。
それに詰め過ぎても冷蔵庫も冷えにくくなりますから、肉に限らず生の食品はなるべく早めに食べたほうが無難です。
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肉のおすすめの冷凍保存と解凍の仕方
いくら冷凍しても肉は永久保存できないにしても、できるだけ長くおいしさを保つためにはどうしたらいいのでしょうか?
それには冷凍保存と解凍の仕方を工夫する必要があります。
肉のおすすめの冷凍保存と解凍の仕方には温度管理が重要になりますが、その中でも重要なのが温度変化です。
肉のおすすめの冷凍保存と解凍の仕方のポイントは、”冷凍保存はスピーディーに、解凍はゆっくり”、と行うことです。
肉のおすすめの冷凍保存の仕方
冷凍の前にまず知っておきたいのが、一般的に菌が繁殖しやすい温度で5℃以上で、肉を冷凍保存するにはマイナス4℃以下は必要だということです。
なので、余ったりして保存したい肉は常温で放置したり冷蔵庫に入れたりせずにできるだけ早く、すばやく冷凍庫に入れるようにします。
徐々に肉の温度を下げていたのでは菌が繫殖すしやすく、また水分やうま味が逃げてしまう可能性も高くなります。
肉はそのままではなくビニール袋などに入れて密封すればなおよく、一気に素早く肉の温度を下げることがポイントです。
肉のおすすめの解凍の仕方
冷凍保存がうまくいっても解凍を間違ったのでは元も子もありません。
肉を解凍する場合は、冷凍保存とは逆にゆっくりと時間をかけて解凍するのがポイントです。
冷凍庫からいきなり常温に出すのではなく、まず冷蔵庫に移して徐々に温度を上げて解凍していきます。
上述したように5℃以上では菌が増殖する心配があるためです。
そのため食べる直前に解凍するのではなく、解凍時間を見越して数時間前に冷蔵庫に移しておくことをおすすめします。
おいしく食べるためには、すぐに食べたいところをグッと我慢する必要があります。
肉の冷凍保存~まとめ
今回は、肉は冷凍でいつまでもつのか、また肉のおすすめの冷凍保存と解凍の仕方について見てきました。
肉は冷凍でいつまでもつのかは、短くて2週間、長くて1か月程度が目安で、冷蔵庫の機能が関係して永久に食べられると思うのは大間違いです。
肉のおすすめの冷凍保存と解凍の仕方は、”冷凍保存はスピーディーに、解凍はゆっくり”行い、温度管理がポイントになります。
な肉に限らず生鮮食品は購入したその日に食べるのがベストですが、冷凍が必要な場合でもなるべく早めに食べたほうがいいようですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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