牛肉も豚肉もスーパーなどで売っている時にはだれにでもわかるように分類されているので違いがわからないなんていうことはないのですが、自宅の冷蔵庫に保存してしまうとどちらが牛肉でどちらが豚肉かわからなくなってしまうことがあります。
食べてからは味が違うのでわかるのですが、食べる前に何か見分け方のポイントのようなものはあるのでしょうか?
今回は、牛肉と豚肉の見分け方のポイントで、色の違いや選び方などについて見ていきます。
牛肉と豚肉の見分け方
牛肉と豚肉は食べてしまえば味が違うので簡単に見分けはつきますが、自宅の冷蔵庫の中だとそうもいきません。
見た目だけで違いがわかるコツはあるのでしょうか?
牛肉と豚肉の見分け方でポイントとなるのは、色です。
簡単に言うと、牛肉は豚肉に比べて赤い色で、豚肉は牛肉に比べて白く脂が多いです。
牛肉の方が脂身と肉の部分(赤身)の色がはっきり分かれており、一方、豚肉の方は同じような色合い(ピンク色)をしています。
このように脂身と肉の部分の色がはっきり分かれている方が牛肉です。
牛肉の色
牛肉は、鮮やかな赤色が標準で、脂身は濃い白色をしています。
若い牛の肉は淡い紅色で、齢を重ねた牛ほど色素の沈着が進んで濃い赤みを帯びています。
子牛の肉は、極めて淡いピンク色をしています。
また、よく運動する首・肩・ももなどの部位は、肉のきめは粗く濃い赤色をしています。
質の良い牛肉は、良い色が長時間継続されますが時間の経過と共に発色作用は次第に弱まり、暗赤色に変色してきます。
暗赤色を過ぎると黒みが増し、青みが強くなりますが、この状態では食用にはなりません。
豚肉の色
豚肉は、やや淡い灰色がかったピンク色で、脂身は薄い白色をしています。
部位によって多少色の差はあり、牛肉と同じように首・肩・もものようによく運動をする部位は、やや濃いめの色となります。
購入後は時間の経過とともに、ピンク色の退色して灰色が強くなり全体的に沈んだ色となってきます。
さらに、やや黒みがかってきて、やがて青くなって変色してきます。
ここまでくると食べるのにはもう向いていません。
牛肉と豚肉の選び方の違い
続いては、牛肉と豚肉の上手な選び方を見ていきましょう。
どちらも黒みがかったものは選ばないのはもうおわかりだと思いますが、その他にもおいしい牛肉や豚肉の選び方のポイントをわかりやすくまとめました。
牛肉と豚肉の選び方の違いは、どんなところなのでしょうか?
牛肉の選び方
まず、牛肉の選び方からです。
質の良い牛肉は艶のある鮮紅色をしていますが、熟成することでうま味成分であるアミノ酸が増えておいしくなります。
したがって、やや濃い赤色まで選ぶことができます。
焼肉にするならば買ったその日に食べてしまうのがベストですが、必ずしも買ったその日に食べてしまわなければならないというわけではなく、冷凍して保存することも可能です。
上手な牛肉の選び方のポイントは、以下の通りです。
・色は鮮やかな濃紅色で、表面につやがある肉
・脂肪部分が白色または乳白色をしていて赤身との境がはっきりしている肉
・パックに肉汁(赤い色をした水分)が出ていないもの→見分け方はパックを斜めに傾けてチェック
豚肉の選び方
豚肉の選び方も、肉汁が出ていない白色に近い脂肪の肉を選ぶという点は牛肉と共通です。
牛肉との違いは、豚肉の場合、薄いピンク色で少し灰色がかった肉を選ぶようにするということです。
鮮度が落ちると、この灰色が強くなってきますから選ぶ際にはひとつの目安にするといいでしょう。
また、部位によって多少色が違って肩やスネなどは少し濃い色をしていますが、色の違いではなく光沢があるものを選ぶようにするのもポイントとなります。
上手な豚肉の選び方のポイントは、以下の通りです。
・薄いピンク色で少し灰色がかった肉
・色の違いではなく光沢があるものを選ぶ
・肉汁が出ていない、白色に近い脂肪の肉を選ぶという点は牛肉と共通
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牛肉と豚肉の見分け方~まとめ
今回は、牛肉と豚肉の見分け方のポイントで、色の違いや選び方などについて見てきました。
牛肉と豚肉の見分け方のポイントは色で、牛肉は豚肉に比べて赤い色で、豚肉は牛肉に比べて白く脂が多いです。
牛肉は、鮮やかな赤色が標準で脂身は濃い白色をしているのに対して、豚肉はやや淡い灰色がかったピンク色で脂身は薄い白色をしています。
スーパーなどでいい牛肉・豚肉を選ぶ際にもこの色が基本で、他には肉汁が出ていない、白色に近い脂肪の肉を選ぶことがポイントとなります。
以上のことを知っていれば、牛肉と豚肉の違いがわからないなんていうこともなくなると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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