前回は「焼肉と焼き肉の違い」を取り上げてみましたが、似たようなテーマで今回は「焼肉とバーベキューの違い」についてです。
筆者はあまり考えたことがありませんでしたが、考えてみるとはっきりした答えがすぐには出てきません。
漠然としたイメージとして、大勢でワイワイやりながら屋外でやるのがバーベキュー、焼肉店や自宅など室内で焼きながら食べるのが焼肉という感じがするのですが、本当のところ焼肉とバーベキューにはどんな違いがあるのでしょうか?
今回は、焼肉とバーベキューの違いは何か、チコちゃんや日本バーベキュー協会の見解などを参考にしながら考えていきたいと思います。
焼肉とバーベキューの違い
焼肉とバーベキューの違いをひと言で言い表すのは難しいかもしれませんが、日本(アジア?)と欧米の食文化の違いが関係しているのは間違いなさそうです。
また、焼肉は焼く人と食べる人が同じ場合が多いのに対して、バーベキューは焼く人と食べる人が違います。
さらに焼肉は箸で食べますが、バーベキューは串焼きか、あるいはナイフとフォークで食べるというイメージもあります。
バーベキューは調理する場所と食べる場所も違いますね。
このように焼肉とバーベキューにはさまざまな違いがあげられますが、以下のチコちゃんと日本バーベキュー協会の見解が非常に参考になるのではないかと思います。
バーベキューと焼肉の違い~チコちゃん
NHKの人気番組「チコちゃんにられる」では、チコちゃんが「焼肉とバーベキューの違いってなあに?」と問いかけています。
ナインティナインの岡村隆史さんは答えに窮してしまい、「ぼーっと生きてんじゃねーよ!」とチコちゃんにられてしまいましたが、チコちゃんの答えは、
「焼きながら食べるのが焼肉、焼いてから食べるのがバーベキュー」
ということでした。
確かに日本では焼肉は調理と食べるのがほとんど同時進行で、一方のバーベキューは焼いた後にそれぞれの皿に盛り付けて食べています。
つまり、チコちゃんの見解では、いつ食べるのかが焼肉とバーベキューの違いのようです。
焼肉とバーベキューの違い~日本バーベキュー協会
一方、日本バーベキュー協会によると日本人と欧米人の食文化の違いを指摘しています。
「素材そのものの味を大切にしたい」という想いのある日本人、「じっくり時間をかけて調理する」のが欧米人ということから、農耕民族と狩猟民族の違いが焼肉とバーベキューの違いに結びついているという見解です。
確かに焼いている時間は、焼肉よりバーベキューのほうが圧倒的に長いです。
また、食べることに比重を置いている日本の焼肉に対して、欧米のバーベキューにはレジャー、あるいはエンターテイメントの意味合いが大きいことも指摘しています。
もうひとつの大きな違いは、バーベキューは焼く人と食べる人がはっきりと分かれていることです。
一方、日本の焼肉ではみんなで肉を焼きながら各自、食べるというスタイルです。
この辺は日本人と欧米人の焼肉文化の違いといっていいでしょう。
焼き方もバーベキューではガスグリルを使うことが多いですが、日本の焼肉ではガスグリルや電気グリル、炭火で焼くなど多種多様です。
参考:日本バーベキュー協会
⇒ 「焼肉とバーベキューの違い」
バーベキューの名前の由来
大きな肉の塊を焼いて食べるのは世界中で古くからあり、ブラジルではシュラスコ、アルゼンチンではアサード、南アフリカではブラーイと呼ばれてきました。
バーベキューの名前の由来はスペイン語の「バルバコア」で、「バルバコア」とはカリブ諸島の人々が肉や魚を焼く時に使っていた木の枠のことをいいます。
この「バルバコア」が変化して英語の「バーベキュー」になったといわれています。
焼肉とバーベキューの違い~まとめ
今回は、焼肉とバーベキューの違いは何か、チコちゃんや日本バーベキュー協会の見解などを参考にしながら考えてみました。
焼肉とバーベキューの違いはさまざまありますが、そこには日本人と欧米人の食文化の違いがあるようです。
チコちゃんの見解では「焼きながら食べるのが焼肉、焼いてから食べるのがバーベキュー」というようにいつ食べるのかが焼肉とバーベキューの違い、日本バーベキュー協会では「軽くあぶる程度に焼いて食べるのが焼肉、じっくり時間をかけて焼くのがバーベキュー」と調理時間の違いなどを指摘しています。
他にもバーベキューは焼く人と食べる人がはっきり分かれているのに対して、日本の焼肉ではみんなで肉を焼きながら各自、食べるという違いもあります。
このように肉を焼いて食べること自体は同じなのですが、焼肉とバーベキューには食べ方などで多くの違いが見られました。
焼肉とバーベキューの違いは食文化の違いがよく表れた、いい例なのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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