沖縄は豚肉王国といわれているだけあって、部位の名前も本土では聞き慣れない呼び方がたくさんあります。
今回のソーキとラフテーとテビチもそうです。
この3つの部位の違いをスラスラと説明できる方は、本土にはそうはいないと思います。
ソーキとラフテーとテビチには、どんな違いがあるのでしょうか?
今回は、ソーキとラフテーとテビチの違いや最もカロリーが高い部位はどこなのか、などを見ていきます。
ソーキとラフテーとテビチの違い
沖縄三大豚料理といわれているのが、ソーキとラフテーとテビチです。
それだけに沖縄に行かれる方、あるいは沖縄の豚肉文化に興味のある方はこの3つの部位の違いをぜひともおさえておきたいところです。
ソーキとラフテーとテビチは部位が異なり、3つの部位がともに沖縄の方言なのでわかりにくいですが、それぞれ以下のようになります。
また、共通点としては、ソーキもラフテーもテビチもすべて沖縄そばに載せて食べますので、具材のバリエーションと考えることができます。
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ソーキとは?
ソーキの部位は、あばら肉(スペアリブ)で、豚の骨付きあばら肉を昆布の出汁でじっくり煮込んだものです。
骨が軟骨の場合は軟骨ソーキ、硬い骨の場合は本ソーキと呼ばれ、軟骨ソーキは全部食べられますが本ソーキの骨は食べられません。
濃厚な肉汁が特徴のソーキ肉、トロトロになったうま味が特徴の軟骨と2つのおいしさを同時に楽しめます。
そして、このソーキを沖縄そばに載せたそばが、「ソーキそば」になります。
ラフテーとは?
ラフテーの部位は三枚肉(バラ肉)で、豚の三枚肉をやわらかく甘辛く煮込んだものですが、いわゆる豚の角煮のことです。
ラフテーは琉球王朝時代から続く宮廷料理で、沖縄の家庭では定番料理となっています。
豚の角煮はバラ肉だけを使う合が多いですが、ラフテーは皮付きのバラ肉を使うことが多く、コラーゲンがより豊富に含まれ豚の赤身・脂身・皮の3つのうま味を同時に楽しむことができます。
また、ラフテーでは「泡盛」を使いますが豚の角煮では「日本酒」、ラフテーでは「黒砂糖」を使いますが豚の角煮では「上白糖」を使うという違いもあります。
沖縄そばに載せる場合は、お店によってはラフテーを細かくサイコロ切りして麺の上に乗せることもあります。
テビチとは?
テビチの部位は豚足で、ゼラチンが豊富でコラーゲンたっぷりです。
豚足というと脂が多そうなイメージがありますが、茹でてから煮込むことが多いので、豚バラ肉はもちろん同じ豚肉のロースや肩ロースよりも脂は少ないです。
豚足は肉の部分が少なく軟骨が多いですが、軟骨は煮込むことによってゼラチン質に変わって食感が柔らかくなり食べることができます。
食べ方は焼いて食べる場合もあれば、トロトロに煮込んで食べることもあります。
ソーキとラフテーとテビチで最もカロリーが高い部位
一般的に最もカロリーが高い部位は、脂身の多いラフテーになるでしょう。
テビチとソーキは、部位によって違いもあるので何とも言えませんが、ゼラチン質の多い部分であればソーキのほうがカロリーは低いでしょう。
大まかには、カロリーの高い順に、
ラフテー > テビチ > ソーキ
となります。
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ソーキとラフテーとテビチの違い~まとめ
今回は、ソーキとラフテーとテビチの違いや最もカロリーが高い部位はどこなのか、などを見てきました。
ソーキの部位は、あばら肉(スペアリブ)、ラフテーの部位は三枚肉(バラ肉)、テビチの部位は豚足で、カロリーの高い順に、ラフテー > テビチ > ソーキ となります。
ソーキもラフテーもテビチもすべてトッピングとして沖縄そばに載せて食べられますので、機会があればぜひ食べ比べてみたいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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