ハンバーグは、日本では子供から大人までみんなに愛されている人気の料理です。
家庭やスーパーはもちろんのこと、ハンバーグ専門店まであります。
しかし、普段から食べているハンバーグという料理がどこの料理でなのかはあまり知られていないかもしれません。
また、起源がどうなっているのかも気になります。
今回は、ハンバーグはどこの料理で起源はどうなっているのか、語源から英語での表記・発音まで見ていきたいと思います。
ハンバーグはどこの料理?
ハンバーグはドイツの肉料理で、正式名称はハンバーグステーキ、またはハンバーガーステーキといいます。
なのでハンバーグは和製英語ということになり、海外とは呼び方が異なります。
ハンバーグは18世紀前半、ドイツでは「フリカデレ」と呼ばれて労働者を中心に広がり、あっという間にドイツの代表的な家庭料理となりました。
その後、ドイツからヨーロッパ中に広まり、ハンブルクから来た料理ということで「ハンブルク風の料理」と呼ばれるようになりました。
ハンバーグはさらに19世紀後半にはアメリカにも伝わり、アメリカでは「ハンブルクの厚肉焼き」を意味する「ハンバーグステーキ」と呼ばれるようになりました。
このようにハンバーグはドイツの料理であるものの、世界中に広まるにつれ呼び方が少しずつ変わっていったことになります。
ハンバーグの起源
ハンバーグは18世紀前半、ドイツ北部の港町・ハンブルクでパン粉を入れた挽肉に火を通して料理したのが起源といわれています。
さらにハンバーグの原型を遡っていくと、俗説ではタルタルステーキが原型とされています。
タルタルステーキとはモンゴル帝国の遊牧民族・タタール人の生肉料理で、牛肉や馬肉をみじん切りにし熱をかけることなく生肉のまま食べる料理です。
元をたどれば、ハンバーグの原型が生肉というのはかなり意外な気がします。
このタルタルステーキが13世紀頃、モンゴル帝国のタタール人がヨーロッパに進出した時にドイツに伝わったといわれています。
ハンバーグもタルタルステーキも同じ挽肉料理ですが、ドイツではタルタルステーキを焼いて食べやすく料理したものがハンバーグの起源となりました。
ハンバーグの語源や英語での表記・発音
続いて、ハンバーグの英語での表記・発音などを見ていきましょう。
ここまで読み進めていただければ、ハンバーグの語源はドイツの港町・ハンブルクからきているのは容易に想像がつくかと思います。
英語での表記は都市名そのままの「Hamburg」、発音はハンブルクの英語発音から「ハンバーグ」となります。
また、日本ではハンバーグを丸いパンに挟んで食べる料理を「ハンバーガー」と呼んでいますが、アメリカなど欧米では日本でいう「ハンバーガー」のみならず、単独料理としても「ハンバーガー(hamburger)」と呼んでいます。
欧米では日本以上にハンバーグはハンブルク風の料理という意味合いが定着しているのかもしれません。
日本ではハンバーグと聞いてハンブルクを連想する人はほとんどいないでしょう。
ハンバーグはどこの料理?~まとめ
今回は、ハンバーグはどこの料理で起源はどうなっているのか、語源から英語での表記・発音まで見てきました。
ハンバーグはドイツの料理で、18世紀前半にドイツ北部の港町・ハンブルクでパン粉を入れた挽肉に火を通して料理したのが起源といわれています。
語源はハンバーグの起源となったハンブルクからきており、英語での表記は都市名そのままの「Hamburg」、発音はハンブルクの英語発音から「ハンバーグ」です。
ハンバーグはドイツ~ヨーロッパ~アメリカ~日本と今や世界に広まっています。
今後もさらに新しい食べ方が生まれ、進化していくことでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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