猪はもともと豚の祖先で、猪肉は日本では縄文時代からよく食べられていた狩猟肉です。
ジビエのひとつとして知られていますが、食べる機会は少なく臭みも強いイメージがあるのではないでしょうか?
猪肉は”ぼたん”とも呼ばれていますが、牛肉・豚肉・鶏肉はそのままの名前なのにどうして猪肉は”ぼたん”と呼ばれているのでしょうか?
猪肉がぼたんと呼ばれる由来や味・食感、おいしい食べ方・焼き方なども気になります。
今回は、猪肉がぼたんと呼ばれる由来や味・食感、おいしい食べ方・焼き方などについて見ていきます。
猪肉がぼたんと呼ばれる由来
猪肉が古くから食べられていたことは序文で述べた通りですが、猪肉は食べることが禁止されていた時期がありました。
江戸幕府の第5代将軍の徳川綱吉に発令された「生類憐みの令」によって動物を殺して肉を食べることが禁じられのはご存知だと思います。
そこで、猪肉を提供する料理店などは、目をつけられないように肉を隠語で呼ぶようになったのです。
猪肉がぼたんと呼ばれたのは、肉の色がぼたんの花のように紅色であることが由来となっています。
下の写真を見ていただければ、よくわかると思います。
その後、徳川綱吉が亡くなった後は「生類憐れみの令」は廃止されましたたが、この時代に名付けられた隠語が今も残っているというわけです。
また、猪肉は他にも”やまくじら”と呼ばれますが、こちらは食感が鯨肉に似ていることが由来となっています。
猪肉ぼたんの味・食感
豚肉と比べてやや固く歯ごたえがあり、場所によってはコリコリした食感があります。
猪肉は脂肪分が多くて味には猪肉独特の風味がありますが、赤身肉は濃厚なうま味があって白い部分は甘いです。
豚肉より少し固くクセがあるといえますが、下処理がポイントになり味への影響は無視できません。
血抜きの処理が難しく、罠で捕らえたほうが処理はしやすくクセや臭みも出にくいといえるでしょう。
猪肉ぼたんのおいしい食べ方
続いて、猪肉ぼたんのおいしい食べ方ですが、きちんと下処理がされていれば通常臭みはありませんが、もし臭みが気になる場合は味噌ダレなどタレをたっぷりつけて食べるといいでしょう。
逆に臭みが気にならない場合は、塩胡椒がおすすめです。
食べ方は焼肉以外にぼたん鍋や煮込み料理にすることが多いです。
猪肉ぼたんのおいしい焼き方
おいしい焼き方は、「ミディアム」ですが、固くなりにくいですがそれでも焼き過ぎると固くなるので注意が必要です。
中まで火が通ったら、固くなる前に食べるようにしましょう。
猪肉ぼたんに合うお酒
・日本酒ならしっかりしたタイプか原酒系
・焼酎なら芋
・ビール
猪肉がぼたんと呼ばれる由来~まとめ
今回は、猪肉がぼたんと呼ばれる由来や味・食感、おいしい食べ方・焼き方などについて見てきました。
猪肉がぼたんと呼ばれる由来は、肉の色がぼたんの花のように紅色であることからきています。
味や食感は、豚肉よりやや固く赤身肉は濃厚なうま味があって白い部分は甘いです。
おすすめの「ミディアム」で、中まで火が通ったら、固くなる前に食べるのがポイントです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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